足元を変える頃。
2019.08.31Boots,Shoe
気温が下がり秋を想う時間が日々増えてきました。
9月に差し掛かるこの頃、身なりで変えていくのはいつも通りまず足元から。
相棒の革靴を出してきて磨き作業をします。
休みの日の日中、残暑残る陽が差す暑い時はまだサンダルで過ごし
これからの季節を想ってレザーを準備し始めます。
これからの相棒のラインナップにしたい品がスペインより到着。
少し小話。
18世紀中頃、遥か昔のスペイン南部アンダルス地方は狩猟が盛んに行われていました。
これは元々、鉱物資源発掘のために行われていた森林伐採などの自然破壊を制限するために、 ”狩猟場" という形をとって、人と自然とのバランスを保っていたそうです。
そんな狩猟をするハンターたちの足元には、険しい山を歩く自らの足を守る頑丈な靴が必要不可欠。
長時間歩いても疲れない、歩きやすい靴が当時作られていました。
時は流れ、ひとりの日本人が見つけた工場の片隅に眠っていた当時の靴。
その木型を元に復活した品、それが今回のアンダルスシューズです。
ボテッとした印象が第一印象。
履かれてしまうような、存在感が強く出てしまうかな。。というのが当時の思い。
ただ、
まとまりがあって、コンパクトにも思えてくる独特な雰囲気。
全体的に丸みを帯びたトゥ、まとまりを感じさせる程よい長さのノーズ、表面がプレーンになる内振りもキレイに見える特徴。
「古き良き」と「今」をいいバランスでまとめた感じでしょうか。
革はカウレザー。
狩猟用として始まったブランドならでは、耐久性を求めたのは必然のことで、
油分の多い良質なオイルレザーを用いて雨や泥への抵抗はもちろん、雪の日も履くことが出来る全天候型なんです。
一歩一歩履きこみ手入れを重ねるごとに、オイルレザー独自のツヤと味が生まれて自身だけの一足へと成長します。
製法はグッドイヤーウェルト。
履き込む度に内臓されているコルクが足型に沈んでいき、その人にとっての最適なクッションになります。
長時間履いても疲れにくく、ソール交換等のメンテナンスがしっかり出来ることで永きに渡って履いていくことができます。
指の窮屈感が少ないため履き心地がとてもいいです。
クラシカルで野暮ったい感じがないですね。
秋から始める新しい相棒として、お勧めできる一品です。
ANDALS
Spain
¥37,000 + tax
変わってイタリア モンテグラナロよりMのパンプスが新色とともに再登場。
上品に映るイタリアンレザー。
天然ゴムを使用したクレープソールが特徴で、軽く履きやすいクッション性は足を通すとすぐに解ると思います。
グリップ力と安定性があるので、立つ時間が多くある方には特にオススメ。
無理なく落ち着いた印象で履くことができます。
甲のV字は丸すぎるとなんだかナチュラル過ぎてしまい、
逆に角度が深く付くと、格好よさが前に出すぎてしまって強すぎる印象を受けます。
これはその中間、
優しい印象は保ちつつ、女性らしい線をキレイに魅せてくれるバランスです。
ソックスやタイツとの相性。
テーパードのある細身のパンツはシャープにまとまりこれから先のボリュームニットトップで完成します。
ワイドパンツ、バギーなどの広がるシルエットには抑えが効いて相性良いでしょうね。
こんなスカートにはもちろん素敵だと思います。
M パンプス
Italy
¥27,000 + tax
良き足元とともに、
楽しい秋になりますように。
＜営業日、営業時間のお知らせ＞
9 / 2（月）は18:00 閉店とさせていただきます。
9 / 3（火）は研修のためお休みとさせていただきます。
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