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触れていたいカットソー

2021.02.22Wear


ミモザの黄色が店頭を飾った今週、

昨日今日の気候はとても贅沢でした。

外は何処にいても心地よい気温、時よりのそよ風はさらに気分良くて。。

3月、4月を想像するような時間、

羊毛を片付けて、綿地だけを当たり前に纏う時が一段と待ち遠しくなります。


これがメイン着となるのはもう少し先でしょうか。

日本のメリヤス産地から、今春もまた着心地のよいカットソーが届きました。


肌当たりを大切に考える方へオススメしたい、

和歌山が生む、「キナコ」の優しいメリヤスカットソーです。

メリヤスとは、綿糸または絹糸などで、機械を用いてよく伸縮するように編まれたもの。

ゴムのような締め付けがなく、フィット感が程よい生地です。


まずこのタートルネックはベースとなる一枚。

一枚で、もしくは羽織のあるコーディネートの中へ。


着心地と素材にこだわり時間をかけてゆっくりと編まれた品は、

手に取っていただくと、その良さが伝わると思います。


kinako タートルカットソー

Japan

¥7,000 +tax

size 1 着用


それからもうひとつはクルーネック。


全体的に身幅をゆったりさせたシルエット。


クルーと言ってもややボートネックよりの首回り。

カジュアルすぎず、女性らしいところも垣間見える形。


裾は幅の広いリブで、着丈は短くすっきりした印象。


インロール、それぞれのボトムに合わせて印象を変えたりします。


ドルマンよりの身幅。

それでもアームは細めですっきりしているので、重ねる羽織の邪魔をしません。


今年はこの3色。


kinako クルーカットソー

Japan

¥6,700 +tax

size 2 着用


そしてフランスから、新たなボーダーのスタイルが加わります。


少し長文になりますが、ブランドの経緯を。

「Kanell」カネル

カットソー王国フランスで作られるマリンボーダーウェアは色々ありますが、

このカネルはフランスブリュターニュ地方で、最も古くからマリンボーダーウェアを作っていた歴史をもつメーカーです。

少し前まで、Fileuse d'Arvor(フィールズダルボー)社の品物をベルカルテで扱わせていただきました。

昔ながらの小さな工場で丁寧に作られてきた希少なブランドです。

この近年世の色んな状況もあって、フランスメイドのものつくりが徐々に衰退していくなか、

このフィールズ社はブランドの存続のため

同業大手、アルモーリュックス社の傘下に入ることになりました。

ここも良いブランドです。

もちろん工場の規模は大きくなって、効率も良くなったのですが

昔ながらの丁寧なものつくりを続けていたフィールズ社の社長からすると、違和感を持ち、段々と居心地が悪くなっていったそうです。

大きなシステムに縛られるのが苦手な私にとって、これはとても共感できますね。。

結果、長年の仲間、職人たちとともにフィールズダルボー社を後にし、

元の少数精鋭の大勢で新しい会社を立ち上げることになりました。

フィルーズ社の前身、現3代目社長の祖父にあたる創業者、ピエール・ブレストが当初設立した会社は「Kanell Industriel」と言います。

ブルターニュの船乗りたちの伝統的な縞模様の作業服を、当時商業的に広めた会社です。

そのブルターニュ最古のマリンボーダーブランドの名前は、今回原点回帰するには申し分なく。

当時思い描いた理想のマリンウェアをあらためて作ろうと再度生まれたのが、

「Kanell」カネル というブランドとなります。


フィールズダルボーのカットソーをお持ちの方もすでに多くいらっしゃると思います。

作っている方々や、その思いは変わらず、

フランス海軍に卸していた経歴等も変わることはありません。

今回のラインナップに受け継がれていますので、ご安心して手に取ってみてください。


程よいリラックス感を味わえるボートネック。


動きがしなやかになるショルダー。


ニット編み本家のKanell Industriel。


再度に少しスリット。

着丈が長くないのでスッキリしています。

Kanell(カネル)の織りネームは、当時のものを再現したデザイン。


ボーダーの本数にもカネルならではの拘りが。

このモデル名にもなっているナポレオン・ボナパルト。

当時彼が残した戦勝記録は36を数えます。

フランス軍は、英雄ナポレオンの戦勝記録に敬意を表し、

ボディに21本、袖に15本、計36本のボーダーを配置して、それを正式なマリンボーダーであると規定したと言われています。


Kanell ボナパルト

France

¥13,600 + tax

サイズ XS 着用


ただのボーダー、実は元々深い意味があるんですね。

でも、色々は気にせず

ボーダーファッションを楽しんでくださいね。

着心地はとても良いです。


それから

フィールズダルボーではBRESTという名前でした。

作りは同じですが、生地感がしまったように思えます。

シンプルにさらに良くなりました。


先ずは3色。


女性のラインを綺麗に見せてくれるネック。


身体のラインに優しく寄り添ってくれるコットンニット地のスペシャルさ。


こちらも同じく原点回帰の証。


ボナパルトよりもう少し深く入ったスリット。


Kanell ミッドシップ

France

¥13,600 + tax

サイズ XXS 着用

ご紹介した品それぞれに共通して言えるのは、着心地が優しく良いこと。

肌に触れるカットソーだからこそ選ぶ品々。

重宝する一枚になると思います。

katayama

category : Wear